トラブル発生系アニメにおける主人公について

ここ数ヶ月アニメDVDを見た中で、似通ったアニメとその主人公を見かけたのでここにまとめておきます。

トラブル発生系のアニメの主人公は発生したトラブルやトラブルメーカーであるヒロインらの側や中心にいて、そのトラブルに巻き込まれたり、トラブルを傍観や解決などする重要な存在ですね。

このトラブル発生系の主人公の名称というか属性を知らないのですが、トラブルに巻き込まれるとかトラブルを引き寄せる主人公を幾つか確認しています。

トラブル発生系アニメの主人公

とらドラ! Blu-ray BOX(完全限定生産版)(Blu-ray Disc)
とらドラ! Blu-ray BOX(完全限定生産版)(Blu-ray Disc)

それぞれのアニメにおいてトラブルの程度や規模は異なりますが、それぞれの主人公は、これらのアニメの世界のヒロインやトラブルなどの現象を「解決」「傍観」「語り手」などで話の中心にいながら体験し結果を生み出します。
トラブル解決型のアメコミのヒーローとは別属性のであるトラブル発生系アニメにおける主人公は、トラブル解決における策士としての才能や物理的攻擊に対する驚異的な回復力以外は基礎体力や攻撃力などが皆無だったりします。
また、それぞれアニメにおいて、トラブルの中心にその身を置くまでは、それまでの主人公は冴えない存在としてしか存在していなかったりします。
故に、トラブル発生系アニメの主人公は、負(マイナス)の現象にはいろんな意味で特化した存在だったり、耐性を備えている事が多いようです。

彼らは往々にして、一般社会においては深刻な精神疾患を抱えていそうなヒロインなどを相手にしなくてはいけません。
例えば、とらドラの「櫛枝実乃梨」という人物は主人公の憧れの存在ですが、それを知っていながらヒロインの為なら、かなり痛い行動や発言をします。天然系を装ってはいますが、それは一種の天然系のペルソナという仮面をかぶっているに過ぎないという、かなり痛い子です。
また、涼宮ハルヒの憂鬱ハルヒは本人無自覚ながらも神とか創造主レベルのトラブルを引き起こしますが、主人公のキョンは無能力の一般人ながらも、このトラブルの中心にいながらにしてコレを解決します。

いわば、トラブル発生系のアニメにおける主人公が、それらのアニメの進行や根幹を支えているわけで、とても重要な役割なのですね。

涼宮ハルヒの憂鬱 (14) (角川コミックス・エース 115-16)
涼宮ハルヒの憂鬱 (14) (角川コミックス・エース 115-16)

2011年12月26日 発売 涼宮ハルヒの憂鬱 (15)