韓国の日本酒業者「特撰」「辛口」などのラベル表示を商標登録

韓国では数年前から日本酒ブームで今年2月から輸入規制を緩和したそうですが、韓国の日本酒業者が「特撰」、「上撰」、「辛口」などの一般的な言葉を商標登録したといい、韓国国内で問題になっているとのこと。


中国でも日本の地名やメーカーやアニメの名前やデザインを商標登録される問題が出ていますが、韓国でも似たようなことは起きているようですね。
韓国では日本の野菜や果物を勝手に栽培して販売されたことがありますし、日本酒にしても韓国と関わるとろくなことがないということかな。
これをFNN(フジテレビ)が報じているのだから笑えない。
FNNニュース: 韓国で日本酒輸入業者が「辛口」などのラベル表示を商標登録FNNニュース: 韓国で日本酒輸入業者が「辛口」などのラベル表示を商標登録

韓国で日本酒輸入業者が、日本酒のラベルに書かれた「辛口」や「特撰(せん)」という文字を商標登録した。そのため、このような文字が書かれている日本酒が、韓国へ自由に輸出できなくなる可能性がある。
日本酒のラベルに表示された日本語が、韓国で商標登録され、騒動になっている。
韓国・ソウルの日本酒輸入業者「日本酒コリア」は、「特撰」、「上撰」、「辛口」など、日本酒について表す一般的な言葉27個を、韓国の特許庁に申請し、登録した。
さらに、「すっきり」や「キレ」などの言葉26個も、現在申請中だという。
FNNは、騒動の張本人であるヤン・ビョンソク代表を直撃した。
ヤン代表は「わたしは、特許庁に申請の料金を払い、登録したので、問題ありません。(商標登録された)その部分だけパッケージを変えれば可能です」と話した。
ヤン代表によると、以前、この会社で扱っていた日本酒の名前を、ほかの業者に商標登録された苦い経験があり、自分の会社が扱う日本酒を守るために、商標登録に踏み切ったという。
一方、韓国の日本酒輸入の最大手「全日本酒類」は、反発している。
全日本酒類のソ・ジョンフン社長は「一般的な名詞でありながら、それを利用して自分のものというのは、ちょっとおかしい。(ラベルを貼り替えれば売れる?)それは不可能です。日本の業者が認めてくれないはず」と話した。
「特撰」や「辛口」などの日本語が表示されている日本酒は、今後、日本酒コリアを通さないと販売できなくなる。
日本酒コリアのヤン代表は「この日本酒マーケットを独り占めする考えは、全くありません」と話した。
しかし、韓国の輸入業者だけでなく、韓国に日本酒を輸出する日本の会社にとっても、影響は必至となっている。
アイコーポレーションの駒澤 健さんは「今、韓国では、1社とこれからやろう(取引する)という話になっている。商品名が登録されるならまだわかるが、お酒の表現が登録されるのは、わたしたち輸出する側としては厳しいですね」と話した。
この「特撰」や「キレ」という表現について、日本酒のきき酒師・葉石 かおりさんは「以前は(日本の)法律で定められていたのですが、特撰というものは、昔の特級にあたる」と話した。
「特撰」や「上撰」といった表記は、旧酒税法で「特級」、「1級」とランク分けしていたころの名残で、蔵元が独自の基準でランク分けしている。
葉石さんは「すっきりですとか、辛口タイプの日本酒は、うま味だけをしっかりと口の中に残しながら、次の杯を誘うようなもの。焼き肉やキムチとあわせても、後味がすっきりして、非常に好んで飲まれる方も多い」と話した。
また、河内屋酒類部の渡邉英樹さんは「お客様が購入される中で、高級というイメージを持たれている方は多いと思います。かなり売り上げはいい方ですね」と語った。
韓国では、数年前から日本酒がブームとなっていて、2012年2月には、輸入の規制が緩和され、韓国での日本酒需要の拡大が見込まれる中で、今回の商標登録騒動が発生した。
日本酒コリアは、「辛口」など、登録済みの表現を含んだ日本酒を販売した韓国の業者に警告文を送り、商品の回収や廃棄を求めるなど、騒動は収まる気配がない。
日本酒を輸出している大手酒造メーカーの「月桂冠」は、「事実確認をしていないので、コメントできない」とコメントしている。